「知床・しゃり発」たかはし宏治net・・・発信 知床・しゃり・DIARY
2009
02/17
(火)

■司馬遼太郎の遺言〜 と・知床ユネスコ協会  〜知床から世界に発信〜

☆知床ユネスコ協会の設立趣意を発表する鈴木眞吾会長☆
☆知床ユネスコ協会の設立趣意を発表する鈴木眞吾会長☆

                   ☆知床ユネスコ協会・趣意要綱☆

自然は、生きとし生けるものにとって、かけがえのない共通のいのちのすみかである。しかしながら、人類は欲望の垣根をとめどなく広げ、物質的な豊かさを得た代償に、自分たちのいのちを育み支えてくれた自然を、瀕死のところまで追いつめてしまった。自然の恵みをうけながら、自然に背く唯一の存在が人間である。

ユネスコ憲章の前文には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」と明言されているが、自然への無謀な破壊や侵略もまた、人の心の中で生まれるものであり、人の心の中に自然を敬愛する平和のとりでが築かれなければならない。

わたくしたちは、1974年羅臼・斜里両町によって制定された知床憲章をもとに、世界自然遺産知床を心から敬愛し、知床に学びあう仲間の輪を大きく広げ、自然存在の不可欠な価値とそこに育まれた文化の意義を世界に伝えつづけることをめざして、知床ユネスコ協会を設立する。


         ☆ CHARTER OF UNESCO ASSOCIATIONIN SHIRETOKO☆
preface
Nature is a common but the only shelter for all the living things. Human beings are also fostered by the nature. However, we have developed our habit to pursue materialistic prosperity, which ended up nothing but exploitation of bountiful nature.It is only humans who violate what they have received from the nature.

As stated in the principle of the UNESCO constitution, “Since wars begin in the minds of men, it is in the minds of men that the defenses of peace must be constructed”, we can also claim that since destruction and aggression to nature begins in the minds of man, it is in the minds of men that the defenses of peace to appreciate nature must be constructed.

Based on the Shiretoko Constitution’ , which was enacted in 1974 by both Shari town and Rausu town, the UNESCO association in Shiretoko was established, aiming to admire Shiretoko as one of the World Natural Heritage, to expand worldwide network to appreciate Shiretoko, and to hand in the universal value of irreplaceable nature and surrounding culture to the future generation.

 設立総会HP
http://www.5012.jp/takahashi/diary/list.cgi?S_Y=09&S_M=02&S_D=14

■司馬遼太郎の遺言と知床ユネスコ協会(*文芸春秋2008年7月号より一部抜粋)

「文芸春秋2008年7月号」の記事・「司馬遼太郎・日本のリーダーの条件」という特集記事が掲載されていました、そこでは半藤一利・吉田直哉・田中直毅・関川夏央・磯田道史の五氏による対談が掲載され、半藤氏が司馬さんのお亡くなりになる一年前にお逢いした時の会話が述べられています。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E8%97%A4%E4%B8%80%E5%88%A9

「これからの日本を何とかするためには、国民の80%が合意出来ることを日本人みんなで決めて、それをみんなして守っていくことにしたらどうだろうか」 私が、「そんな80%まで合意出来るような事ってありませんよ」といったら、「いやひとつだけある。自然をこれ以上壊さないことだ。これだけは合意しようと言えば、日本人は合意するんじゃないか」と。

つまり、自然を守ることで、日本人はおのずから足るをしる精神を学ぶ。それがこれからの日本を救うための一番いい方法であると言っておられた。これが私の聞いた司馬さんの遺言なんですね。

■知床は日本で3番目の世界自然遺産に登録されました、ユネスコ憲章にもとづく「文字とおり」の自然からの遺産を守る活動が課せられる町であり、地域社会としての決意を表す行動も同時に求められます、その高邁な知床の理念とも言うべき言葉が「知床ユネスコ協会の趣意要綱」にはしたためられています、それは司馬遼太郎の遺言とも合致する、これからの日本をすくう北からのメッセージともいえます。